研修会・除草ボランティアを実施 /「山のホームドクターという意識を持って活動」 /県山地防災ヘルパー協会島原支部
2019年06月21日(金)
地域貢献
地域貢献
長崎県山地防災ヘルパー協会島原支部(小場政昭支部長、(資)小場組)が14日、島原市内の垂木大地森林公園・おしが谷にて研修会および除草ボランティア活動を行った。当日は、会員企業と島原振興局農林水産部林務課の職員ら含め約40人が参加し、山地防災における知識・技術の向上と、環境保全活動に励んだ。
冒頭、林務課の前田義兼課長が、「同支部の山地防災ヘルパー登録者は30人を超え、現地の情報も増加傾向にあります」と日々の協力に謝辞。さらに、熊本地震や西日本豪災害を例に挙げ、「梅雨の時期は山地災害が懸念されます。防止するためには、現場の状況をいち早く知ることが重要」と話し、再度協力を求めた。主催者代表あいさつに立った小場支部長は、「災害の発生源は山からが多い。しかし、現状は山主の減少や労働者の減少が問題。そういった中、我々が〝山のホームドクター〟という意識を持って活動していかなければならない」と参加者へ強く呼び掛けた。
除草活動では、垂木大地地区・おしが谷地区の2班に分かれて実施。この時期は、噴火災害復旧時の土砂に混入していた外来植物の繁殖で、在来植物が減少。参加者らは小雨の中、草刈り鎌・草刈り機を手に取り環境保全に努めた。
その後、島原振興局林務課職員らにより山地防災ヘルパー制度や、治山事業と保安林制度について講習会が行われた。また、労働安全衛生規則の一部改正を説明、伐木作業等の安全対策を踏まえながら解説した。 本紙取材に応じた小場支部長は、「雲仙普賢岳噴火災害から29年が経ち、町も緑も戻ってきた。一方で、環境保全活動や維持管理の問題が発生している。管理者不足をどうにかしないと…」と警鐘を鳴らした。