日造協県支部・県造協 /約33万球のヒガンバナ植栽が竣工 /9月に記念碑除幕式を予定
2019年07月30日(火)
地域貢献
地域貢献
(一社)日本造園建設業協会長崎県支部(田雑豪裕支部長、㈱庭建)および(一社)長崎県造園建設業協会(西田厚志会長、西田造園土木㈱)が19日、諫早湾干拓地堤防道路(全体延長約7㌔㍍)のヒガンバナ植栽ボランティア活動を実施した。2009年から今年で11年目を迎え、その間約33万球のヒガンバナを植栽。竣工を迎える今回は、会員ら27社約60人が参集、最後の植栽活動に汗を流した。
活動前に、諫早湾干拓堤防管理事務所にて、西田会長、協会顧問の八江利春長崎県議会議員から挨拶および作業注意事項等が行われた。西田会長は、「11回目最後の植栽となりました。この活動は、八江顧問より諫早湾干拓開門などの問題に造園協会として何か出来ないかとご提案いただき始まりました。それから11年、約7㌔㍍の1本道にヒガンバナを植栽、9月には皆さんの気持ちが込められた花が咲きます。その心を記念して、記念碑の設置なども予定しております。どうか最後まで安全作業でお願いします」と11年間の活動を振り返った。
当日は、県央振興局から長岡仁次長兼農林部長をはじめ、同局農林部の山本奉彦副部長、諫早湾干拓堤防管理事務所の田嶋博文所長らが応援に駆けつけた。このうち、長岡次長は「本道路は高来町方面と島原半島を結ぶ重要な路線ですが、1本道で景色が単調となっていました。皆さまが植栽したヒガンバナで美しい景色となり、大変嬉しく思っております」と協会へ感謝の意を述べた。
最後となる今回は、高来町方面の管理事務所付近約75㍍と、吾妻町方面の堤防道路入口付近約500㍍で活動した。交通規制後、会員らは活動区間へ移動。安全面に細心の注意を払いながら沿道の溝掘を行い、会員らが集めたヒガンバナ球根約3万5000球を一つ一つ丁寧に植えつけた。
最後の植栽を終えた田雑支部長が、「前日の雨で土が柔らかいため、順調に作業が進みました。これまで11年間の活動を通して、事故や怪我がなかったことを何より嬉しく思います。今活動にご協力いただいた役員をはじめ、会員の皆さんへ感謝申し上げます」と述べると、沿道の会員から温かい拍手が送られた。
両協会は、今年9月中旬(ヒガンバナ満開時期)、堤防道路上の駐車場に記念碑を設置し、除幕式を執り行う予定だ。