地域貢献

県山地防災ヘルパー協会島原支部/21年度研修会および除草ボランティア実施

2021年06月23日(水)

地域貢献

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小場支部長

研修会の様子

垂木台地の除草ボランティア

集合写真

 長崎県山地防災ヘルパー協会島原支部(小場政昭支部長、㈱小場組)は18日、島原市南千本町の垂木台地森林公園で2021年度研修会を開催。会員企業と島原振興局から34人が参集し、山地防災ヘルパーにおける知識・技術の向上を図るとともに、除草ボランティア活動を実施し地域の環境保全に貢献した。


 冒頭、小場支部長は「ふるさとを見続けているからこそ分かることがある。生活している陰で、山ではどんな事が起きているか、雨水はどのように流れているのかをいち早く行政に報せることが使命。家族・ふるさとを守るために今後もお力添えいただきたい」と呼び掛けた。また、当日は同協会本部の新見芳則会長(㈱アールデ)も出席。雲仙・普賢岳噴火災害からの協会活動を振り返り、引き続きの協力を求めた。


 島原振興局農林水産部林務課の宇土和彰課長は、日々の巡視活動と情報提供に深く感謝した上で、「皆さんの情報から防災対策として事業化している箇所もあり、県民の安全安心の確保にとって非常に重要な役割」と述べた。林務課によると、昨年度の巡視活動報告は14件。このうち、雲仙市南串山町の民有林において、斜面法枠の経年劣化によるヒビ割れが報告され、民家裏ということから今年度に老朽化対策・長寿命化事業を予定している。


 研修会では、同局林務課職員が山地防災ヘルパー制度や、治山事業と保安林制度について講演。また、草刈等に伴うチェーンソー作業について安全作業の徹底を呼び掛けた。現地研修および実習では、垂木台地の除草作業を実施。参加者らは小雨・濃霧の中、草刈り鎌や草刈り機を手に環境保全に努めた。


 県山地防災ヘルパー協会島原支部は、雲仙・普賢岳噴火災害で被災し行政と地域住民がともに整備してきた垂木台地において、継続的な維持管理が必要として2007年度から除草ボランティア活動を開始。また、15年度からは水無川流域の特定外来生物・オオキンケイギクの駆除にも取り組み地域の環境保全に貢献。現在、島原振興局はこのボランティア活動を国の第5回インフラメンテナンス大賞へ応募している。


(令和3年6月23日付け)


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