地域貢献

佐世保中央公園にキッズゲルニカ 田雑社長『佐世保から平和への願い発信』 九文学園の生徒らが制作

2021年07月14日(水)

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キッズゲルニカの前で記念撮影

田雑社長

挨拶する庀座さん

 佐世保市の名切地区再整備事業の一環で野外広場などの整備が進む中央公園工事現場の仮囲いに〝キッズゲルニカ〟が設置され、7日に設置記念式が行われた。
 今回の企画は、子供のためのボランティア活動に特化した長崎キワニスクラブ(永嶋英治会長)が、県内でキッズゲルニカの制作者や設置場所などを模索していたところ、中央公園の工事を担当する㈱庭建パークマネージメントと九州文化学園が賛同し実現した。
 式典では、キッズゲルニカを制作した九州文化学園の生徒による除幕に続き、庭建パークマネージメントの田雑豪裕代表取締役があいさつ。田雑社長は、九文学園の生徒や関係者にお礼を述べた上で「子供たちが佐世保の地から世界に向けて平和への願いを発信し、戦争のない平和な社会を作りたいという願いを叶えるために実施した」と取り組みの経緯を説明。さらに「この趣旨を十分理解しながら継続的にこの平和活動が行われることを切に願う」と出席者に訴えた。
 続いて、キワニスクラブの片山仁志顧問が「スペインのゲルニカという町で戦争が起こり、それを見たピカソがあまりの惨状に涙して描いた絵がゲルニカ。ゲルニカの絵には平和な世界への思いが込められている。立派なゲルニカの絵を画いていただきありがとうございました」と関係者に感謝した。
 これに対し、九文学園小・中学校生徒代表の庀座(座の本来は旧字)頼仁(さざ・らいと)さんが「この作品のテーマは『佐世保市からSDGsの発信』。九州文化学園の幼稚園・小学校・中学校が協力し、制作に約1カ月かかった。作品を通して多くの人に佐世保の良さや平和とプラスチック問題のことが伝わればいいと思う」と語った。
 設置されたキッズゲルニカの絵は縦3・5㍍、横7・8㍍。平和記念像や佐世保バーガー、九十九島など地元の風景や特産品などが描かれており、今年の11月末まで設置される。





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