特集記事

理路雑然 /-6-

2014年05月17日(土)

特集記事

理路雑然

 「経済」と言うより「景気」の方が身近に感じる。景気は良い方がいい 

▼景気が悪いと、物が売れず儲からず、増産しないし安売りするのでまた儲からない。だから会社は給料を下げ、人を減らし就職難になる。国の税収も減り株価も低迷する。この悪循環が縮小経済、デフレーションだ。いいこともある。物の値段が下がるから同じ金額なら多く買える。つまり給料の価値が上がる 

▼インフレーションとはその逆。物が売れ、儲かり、給料が上がり人材難になる。売れるから価格も下げる必要がない。利益が出て給与を上げ、設備投資し増産しまた儲かる。拡大経済になると悪いこともある。物価が上がるから同じ金額なら買える量が少なくなる。つまりお金の価値が下がる。ただ行き過ぎるとバブル経済になり急激な価格上昇と突然の下落という地獄が待っている 

▼専門家からの耳学問によると、インフレにはコストプッシュ型とディマンドプル型があるそうだ。悪いインフレと良いインフレだ。コストプッシュ(原価押し上げ)は人や資材が不足し値段が上がり価格を押し上げる。この時点ではまだ需要力(消費)は本物でない。今の景気状況がこれだ。供給力(生産)が不足しているため製造原価が上がる状況だ。まだ会社は儲かっていない。利益を上げ、給与や税収(国)が上がり、需要がしっかりと拡大し、供給がそれに応える構造になるデマンドプル(需要が引っぱる)が良いインフレだ。続けば相互効果で好景気となる。


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