理路雑然 /-7-
2014年05月24日(土)
特集記事
理路雑然
AKB48とか若い女の子の顔がみんな同じに見えてきた。なぜかなと思い観察してみた。ポイントは目だと気づいた。つけまつげやマスカラはまぶたのラインを強調する。すると目が大きく見える。マスカラの歴史は、アメリカで薬剤師をしていた兄が、目のあまり大きくなかった妹のために考案したのだそうだ。二重まぶたは目が大きく見えるし、例えばインド系の顔立ちはもともと目元がくっきりしていて印象が強い。マスカラは一重まぶたや金毛のまつげにも有効だ
▼目の強弱に即座に反応するのは人類が捕食者や敵に対する行動として獲得したものだろう。また自分を目立たせ子孫を残すために有効だった。ただ自然界では雄がアピールし雌にアプローチするようだが、人類はなぜ逆なのか分からない。歌舞伎役者の化粧やフィギュアスケートの選手も遠くからでも目立つように目張りが強調されている
▼そう言えば世界中の女性の顔が似てきた。中国女性の清楚な顔立ちも、朝鮮系の凜とした目元も見ることが少ない。世界中同じような化粧顔になった。みんなが目立とうとして同じような化粧をすると、みんな目立たなくなるのは皮肉だ。目張りのない素顔を見てみたいが、見てしまったときは別の問題が生じるかも
▼政治家なども目張りをするときがくるのかもしれない。いやもうやっているらしい。目張りはともかく、人気取りの甘い言葉や政策はいずればれる。ばれたら捨てられる。化粧は怖い。