特集記事

理路雑然 /-18-

2014年10月18日(土)

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理路雑然

 「国交省と建設業5団体、○○就業者の倍増へ行動計画」もっと○○が活躍できる建設業行動計画(10のポイント)というのが新聞に載った 

 いくつか抜き出すと、/建設業を挙げて○○の更なる活躍を歓迎/トイレや更衣室の設置など、○○も働きやすい現場をハード面で整備/長時間労働の縮減や計画的な休暇取得など、○○も働きやすい現場をソフト面で整備/○○も活用しやすい教育訓練の充実や、活躍する○○の表彰/○○の活躍を支える地域ネットワークの活動を支援などだ  ○○の語句は「女性だ」。国は今後5年間で女性従事者を現在の10万人を20万人にする方針。他産業に比べ遅れている女性の活用によって、人手不足の解消を後押しする狙いだ。悪い話ではない。大いに期待している 

 しかし、これを読んだ人から心配する意見が多い。「○○を若者とか高齢者とかにしてもいい話だ。女性だけに焦点をあてているのは、国はきっとそれを企業評価点にするつもりだ」という意見だ。これまでも似たようなことは多くあった。ISO取得や消防団、CPDS、美化活動、優秀工事表彰、新卒者や障害者雇用、防災協定などだ。否定する訳ではないが、なぜかこの手の行政政策のための「評価」は堕落する。評価を得るために目的と手段が分からなくなるからだ。負担も大きい  建設業の就業環境が劣っているならば、○○に「女性」「若者」「高齢者」何を入れてもいい環境を目指すべきだ。


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