特集記事

理路雑然 /-24-

2015年01月10日(土)

特集記事

理路雑然

 物知りの人から聞いた。元旦とは元日の朝のこと。「元」ははじめの意味で、「旦」は日が太陽、下の横棒が地平線のこと。地平線から太陽が上がる様を表し、日の出の朝を意味するそうだ。元日と誤用されているが今ではそれが一般的になっている 

 正月休みも長いと辛い。家の中には居場所はないし、テレビのスポーツ番組見ながらコラム原稿書きながら酒飲みながら  酒と言えば、中国三国志の魏志倭人伝の中に、四世紀の日本、邪馬台国の卑弥呼は鬼道(?道教・呪術・シャーマニズム)を用いて国を支配していたと記されている。現在のように科学的知識や合理的判断はない時代だ。分からないことは神にお伺いを立てる。だから神と対話できる能力を持つ者は絶対権力者とされた。超能力もあったかもしれないが、どうやら酒に酔った状態を神が乗り移った状態と解釈されたようだ。同時代の発掘からもそれらしい証拠がある。つまり貴重な酒をつくる技術、独占管理する力があったと分かる。卑弥呼は当時の諸国を束ねていたので、諸国の王は酒に惑わされたのかも  現代、夜の酒場は神が乗り移った連中ばかりだが、ご神託を聞けるのは女だけらしい。なぜそうなのかは知らない 

 東日本大震災のあと、今の生活が穏やかに続くことがどれほどありがたいことかと思った。色々欲はあるが、競うことと争うことは違う。そんなことを思いながら 

 「夢がある 君の話は 無理がある」(サラ川)  今年もコラム続けます。


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