理路雑然 /-39-
2015年08月01日(土)
特集記事
理路雑然
法人とは?その字の通り「法によって、人と認めた存在」ということだ
もともとは「人は人」の単位であったが、社会が大規模に複雑になると、すべてのことを1人で出来るわけではなくなってきた。しかも人には寿命がある。そこで、団体組織を作って、活動することになる。そのとき、団体の名前で活動することで能力、規模や継続性、信頼性を高めることが出来る。そこで、法律で特別にグループにも人と同じ権利を与えて、活動をしやすくしようとした
法人も色々ある。「公法人」とは国や地方公共団体など。「私法人」は会社や、私立学校などだ。「公益法人」には財団法人、学校法人もある。我々が属する「社団法人」などの団体もそうだ
法人は、人と同じように、権利や義務、責任がある。ただし男女の区別はない。団体の中の個人が起こした不始末も次第によっては法人の責任となる。社会もそのように見る。法的にはともかく、市役所の役人が起こした飲酒運転事故に対し、市長がお詫びをするのはこうした理由からだ
そう考えると法人にも「人格」がありそうだ。上品、下品、明るい、暗い、誠実、無責任、清潔、不潔、恩義に篤い、ずるい、スマート、傲慢、暴力的、無気力、情熱的などなど、思いつく形容詞がある。きっと当てはまる国や自治体、会社があるだろう
経営者は世代交代しても誠実な会社があり、無責任な会社もある。俗に言う社風というものだ。いい人格の法人になりましょう。