理路雑然 /-44-
2015年10月10日(土)
特集記事
理路雑然
スターバックスコーヒーはアメリカから広がった喫茶店。通称スタバ。日本国内に千店以上、ほとんどの街にあるが鳥取県だけにはなかった
以前、鳥取県知事が、我が県にはスタバはないが、日本一のスナバ(砂場、鳥取砂丘)があると言ったのには感心した。これくらい気の利いたことを言う知事がいる県は元気が出る。見習いたい。鳥取県はその位置を知らない人が一番多く、人口も全国最少だ。しかし残念なことに鳥取県にもスタバができた
スターバックスの意味はメルビルの小説『白鯨』に登場する一等航海士スターバックからだとか。緑色の丸いスタバのマークは不思議な女性の顔。調べてみたら、人魚(マーメイド)と分かった。アンデルセン童話の人魚姫が有名。人魚姫をモチーフにしたブロンズ像がデンマーク・コペンハーゲンにあり、観光名所として知られる
人魚は、上半身が人間で下半身が魚の想像上の生物。海や川の岩礁で歌を歌い、その美声は船員の心を惑わせ、船を難破させると恐れられた。このマークは元々全身の姿だったが、下半身が卑猥と不評で上半身だけになったとか。どんなものか見てみたい
東京一極集中の弊害が語られ、また街が個性を失い全国画一化している。ないものに憧れたり劣等感を感じるより、あるものよそにないものを再認識し誇りにすることが大切だ。政府方針の「地方創生」は、地方の特性を再認識し、あるべき姿へ自らが考え行動することを求めている。