特集記事

理路雑然 /-48-

2015年12月05日(土)

特集記事

理路雑然

 世間には「右翼」と「左翼」という分け方がある。野球のことではない。思想や立場を大きく分ける時に使われる   

由来はフランス革命時の国民公会で議長席から見て右側に保守派(保守的・国粋主義的な思想傾向の勢力)、左側に急進派(急進的・革命的、社会主義、共産主義的な勢力)が位置したことにあるそうだ   右翼は右派、保守、タカ派、コンサバ(Conservative)とも言い、左翼は左派、革新、ハト派、リベラル(Liberal )と呼ばれる。しかし現実はそう単純ではなく、歴史認識や政治、経済、思想、宗教などが絡み合い複雑だ   新聞も右と左の傾向がある。右から産経、読売。最左翼から東京、朝日、毎日、共同(地方紙)となる。そんな振り分けに産経新聞は反論した。「ウチは右ではなく真ん中です」日経は「ウチは上下(株価)です」   

「右」のイメージは、伝統、国家、格差活力、道徳、重厚、反共、靖國、皇室、改憲など。「左」は、人権、平等、理想主義、弱者救済、進歩的、軽薄、大衆迎合(ポピュリズム)、衆愚、社会主義、個人主義、インテリ、日教組、日の丸と国歌敵視、反日、親中国、護憲など思いつくが確かではない。政治的には右派でも経済的には左派とかその逆もある。また主張の裏に別の目的が潜んでいるので油断できない   

酒飲みのことを左党と言う。ノミ(鑿)を持つ手(左手)をノミ手と呼び、「飲み手」とかけて左党と言うようになったそうだ。知ってました?


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