理路雑然 /-53-
2016年02月20日(土)
特集記事
理路雑然
「2015年ベスト・オブ・キラキラネーム」を見た。毎年赤ちゃんに付けられる名前を読むと頭がキラキラ、クラクラする
一位は、皇帝シーザーで、二位は、星凛アカリ、三位は、愛翔ラブ。たしか昨年は一位、苺愛イチア、ベリーア、マイア、メア、メルア、モア、モエ、だった
伊東ひとみ著『キラキラネームの大研究』の中には、澄海スカイ、在波アルファ、今鹿ナウシカ、王冠ティアラ、椛モミジ、光宙ピカチュウ、空翔アトム、紗冬シュガア、手真似サイン、心人ハート、大海オーシャン…などが載っている
子供の名前は親の願いを込めるものと思っていたが、意訳、音訳、漢字とアルファベット入り交じり、駄洒落かクイズみたいになっている。これじゃ学校の先生はたまらんだろうな
漢字にはそれぞれ意味があるが、そんなの関係ないという感じ。教養欠如とも言えるが、考えてみれば文字のなかった古代和語に漢字の音を充てた万葉仮名、北海道のアイヌ語に漢字を充てた地名、明治期には外国語を意訳音訳入り交じった新語が生まれた歴史がある。目くじら立てることでもないかも
しかし現在テレビやインターネット、スマホの普及で、その強引な造語傾向が異常爆発している。その内、広辞苑にも「本気マジ」「美男イケメン」「恰好悪いダサイ」が読みがな登録されるかも。日本語はカタカナがあるおかげで、何々するとか何々的と外国語をそのまま取り込んだり、合成語も増えている。とはいえあなた、フィーリングの時代について行けますか?