理路雑然 /-75-
2017年01月14日(土)
特集記事
理路雑然
沖縄を訪れた。11月だったが最高気温28度と長崎より10度以上暑い。そして時間がゆっくりと流れている。子供の頃かじったサトウキビは記憶に残る甘さがなかった
那覇の交通網は整備され、公共施設も立派。通りはインバウンド(海外観光客)と国内観光客で溢れ、那覇空港は拡張工事が大規模に進行中。沖縄振興のため優遇?される国からの予算には、他道府県と比較して過度の支援とのひがみの声も聞こえる
補助工事の国負担比率は、道路・漁港・河川・空港など90~95%と、他県の50%前後と比べると大きい。加えて国直轄も大きく、公共インフラのほとんどが国丸抱え。更に税制もガソリン税は本土より7円/リットル、有料道路の料金は本土より約4割の軽減、酒税は本土の標準課税額に対し、ビールが20%、泡盛が35%が軽減され特別扱いだ
沖縄は太平洋戦争末期、当時の県民の4割近い死者を出した。ガイドから聞いた有名な大田実少将の海軍次官宛決別電文「沖縄県民かく戦えり 県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」を思い、今も基地の負担を頼んでいることを考えれば複雑だ
沖縄の芸能は魅力的。日本(薩摩)と中国の間で国を維持するため使節や役人をたぶらかす手段だったとか ホテルのロビーで読んだ「沖縄タイムス」「琉球新報」はどこの国の新聞かと思うほど偏重
ざわわざわわざわわ広いさとうきび畑は ざわわざわわざわわ風が通りぬけるだけ ざわわざわわざわわ風に涙はかわいても ざわわざわわざわわ
この悲しみは消えない。