理路雑然 /-80-
2017年03月25日(土)
特集記事
理路雑然
我が国は自然災害が毎年のように発生する。阪神淡路地震、インフルエンザ災、東日本大震災、近くは熊本地震、糸魚川大火災などと続いた。いずれも建設業は危険を顧みず復旧復興に役割を果たしてきた。また防災減災インフラ建設の役割も担っている
大きな天災については皆の思いを支援金、義援金として募金をつのり贈ってきた。これまであまり意識していなかったが、義援金と支援金には違いがある。義援金とは被災された方に直接分配されるお見舞金のこと。支援金とは支援活動をしている団体への交付金を言う。使い道の違いによって名称が異なる
「義」が付くと、義賊、義侠心など、ネズミ小僧次郎吉が貧しい家の窓から、あくどい金持ちから盗んだ小判を投げ入れる姿が思い浮かぶ。「義」はもともとの意味は「正しい、よろしい」で「正義」「道義」「仁義」「義理人情」など様々な熟語がある。ネズミ小僧が盗人なのに義賊と言われるのは、貧困に喘いでいる庶民にとって、必ずしも「正義」と「法」が一致するものではないことを知っているからだ 麻雀に国士無双という役満の手がある。国士とは国の中で最も優れている人物、無双は並ぶ者のないという意味。国の将来について心配し、自らを犠牲にしての活動や行動を起こす人だ。特に、権力側ではない一般民衆の立場でそうした行動を取る人のことを言う
我々も自らの仕事を、生活のための生業(なりわい)としてだけではなく、憂国の志を持ち、義を大切にする国士の気分でいきたいものだ。