理路雑然 /-92-
2017年09月30日(土)
特集記事
理路雑然
じゃんけんは最初にパーを出すと勝つ確率が高いという研究結果を読んだ。数百人が数万回じゃんけんをした結果だ。人は緊張すると力が入りグーを出しやすいのが原因という。またあいこの時は残りの二つの勝つ方を出すといい。連続して同じ手を出す人は二割と少ないからだ。「最初はグー」と始めるとどうなのかは知らない
人工知能(AI)が加速度的に進んでいる。利用分野は様々だが碁や将棋はおそらく人の頭脳はかなわなくなった。しかも日に日に学習して賢くなっている。AIは自動運転や経済にも使われている。相場の世界では人工知能が諸々の状況を瞬時に判断し売り買いを決定しているそうだ。0秒単位を争うのはスポーツばかりではない。ところがその裏をかくのも人工知能。複雑な戦いとなる。便利な未来だがついて行けない
AIは論理的で正直なので特に政治や思想の世界ではとんでもないことをやらかす。中国のAI対話サービスの記事では、利用者が「共産党万歳」と書き込むと「こんなに腐敗して無能な政治に万歳できるの?」と答えた。「あなたにとって「中国の夢」とは何?」と聞くと、「米国への移住」と返した。共産党を「愛していない」「嫌い」とも答えた。勿論即座にサービス停止となった。AIは常識がないのだ。それとも常識がおかしいのか。政治や芸術、宗教など理性的でない世界では危険な存在だ
笑い事ではない。我が国でも質問次第では偉そうにしている人がミソクソに評価されるだろう。これも人ごとではない。