特集記事

理路雑然 /-100-

2018年01月20日(土)

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理路雑然

このコラムを書き始めたのは平成26年3月、3年半を過ぎた。掲載いただいた建設新聞に感謝する。原稿は100を越えた。執筆料はほぼない 

よくネタがあるねと言われるが苦労はない。日頃思っていること知っていること、もともと関係ないことがチャンポンになって脳に理路雑然とある。テーマを思いつくとコラムのためにメモを取る。そして書きながら考える。もちろん記憶が確かかどうかチェックはする。誤字脱字、語調・文章のリズムも考える。難しいのは約600字に納めること 

賛同の声も間違い指摘、嘲笑の声もある。後々読み返すと恥ずかしいことも多いが、それを恐れると書けなくなる。タイムリーな話題は時間が過ぎると陳腐になることも知った。書く時は数ヶ月分一気に書く。催促されるまでサボることも。気分次第なのだ 

仕事がら「建設」に関することが多い。ところがこのことは視野が狭いのではなく、見えることは社会の縮図だと気づいた。経済や税金、国家予算、都市と地方、環境保護、人口減少問題、政治、先端技術、エネルギー、医療、教育、防災などなど。建設の分野は特に影響が早く大きいからだ 

さて世論調査は対象者全員を調べなくてもいい。地方選挙の予想などは、まだ固定電話でやっているので精度が落ちているが、たった300~500件の調査だ。日本全体でもせいぜい数千件。味噌汁はお椀いっぱい飲まなくても一口で味は分かる。建設という小さい窓からは、日本と世界の風景が見える。あとはメガネを拭いて注意を払うだけだ。


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