特集記事

理路雑然 /-103-

2018年03月03日(土)

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理路雑然

自動運転、電気自動車、燃料電池車など自動車の話題は多い。安くなったら買い替えたいと女房に言ったら、「ダメダメ、そろそろ免許証の返納が近づいているのに、今の車でお終い」と冷たい 

言ってはみたものの実は車の運転は好きでない。遠距離ドライブなどもっての外。以前人から教わった遊びで、前にいる車のナンバープレートの数字を、+-×÷√を使って「1」にする暗算をして我慢している。今は「2」や「3」も即座に出来る。どうしても出来ない組み合わせもあるが、ハッと気づく計算もありそれが癖になった 

車の渋滞も嫌いだ。解決方法は仕事柄、車線を増やしたり路線数を増やすことだと当然考える。ところが最近「渋滞学」という数学を知った。それによると交通渋滞による経済的損失は年間12兆円にもなり、国家予算の7分の1にあたるという。やはり道路は大切なのだ! 

さて渋滞学によると、高速道路の渋滞解消策は車間距離40メートル以下の車の塊を作らないようにすること。前の車との間を詰めてはならない。一見逆に思えるが、間を詰めると後ろが次々と狭まり、前の車が減速すると後ろに伝わっていく。その影響の伝わる時間が渋滞になる。前の車がスピードを上げても後ろに伝わるまでに時間がかかる 

将来自動運転が発達し全体を制御し、ベルトコンベアーに乗っているように、路線上のすべての車が同時に発進と停止が出来るようになれば、渋滞も追突事故も運転免許証もなくなる。その時まで今のボロ車で我慢することにした。


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