理路雑然 /-139-
2019年08月17日(土)
特集記事
理路雑然
自宅の床が老朽化してきたので修理した。その際、積もり積もった本、レコード、CDを整理することになった。数日がかりで、処分する本を段ボールに詰め10箱以上。中古本買い取り店のブックオフに持ち込んだ。のちほど電話があって、約千冊のうち買い取りは百冊、評価価格は全部で千二百円、残りはゴミ処分
変色したり、書き込み、売れそうにないものは買い取りされない。中には自分なりに価値ある本だと思っていたものもあったのだが仕方がない。ブックオフに売っている本は専門誌、貴重本や人気のある本はいい値だが通常は新刊本の1割価格。そう思えば商売だから当然なのか
子供の頃から本は大切にしなさいと教えられてきた。欲しかった本を買ってもらったときは幸せだった。小説はあまり読まない。読書は好きだったので寝る前にもよく読んだ。だから近視になった。買ったままページをめくることもない「積ん読」も多かったが、それでも本は自分の一部のように感じてきた。背後から、何十年もこれからも読まないでしょ、あとあとどうするのと言う声に逆らうこともできない。言われりゃその通り。しかし本を手放すのは自分の葬式をやっているような気分でさみしかった。数日間元気がなかった
ところが自宅以外にも同じくらいの本が残っている。いずれこれも処分しなくてはならない。レコード・CD(好みが偏っていてクラシックのバロック、モダンジャズ)も手つかず。悲しみは続く。