特集記事

理路雑然 /-143-

2019年10月24日(木)

特集記事

理路雑然

携帯電話はなくても生きていけると思っていたが、いざなくしてみるとかなり困った。まずどこでなくしたか?時間をさかのぼり考えた。次に問い合わせ先の電話番号がわからない。今や空で憶えている電話番号は数少ない。全て携帯の「連絡先」に入っているからだ。やっと調べて電話しようにも周辺に公衆電話が見当たらない。十円玉に両替しないといけない。百円玉ではおつりは出ない。カチャカチャとコインが落ちる音に費用を実感する。問い合わせ先からの結果の電話を直接受けることができない。あれこれやって受取人払いで送ってもらう事になったが、その間の頭の混乱は冷や汗もの。品物受け取るまでの数日の不安感!  

携帯電話にはいろんなものが入っている。通話記録、スケジュール、写真、メールのやりとり、お財布携帯、万歩計、乗り換え案内、ニュース、天気予報、緊急アラーム、時計、飛行機の搭乗バーコード。電子決済のパスワードや極秘情報もあるかも。このコラムの原稿も簡易ワープロを使って書いている  

便利だがなくすと非常に怖い代物だ。バックアップはない。バッテリーがあがると何の役にも立たなくなる。便利さばかり宣伝されるが都合の良いばかりではない。その反面大きな損失をこうむる危険性もある。私たちはそんな爆弾を持ち歩いているわけだ  

もちろん無防備なわけではない。日頃はストラップを付けて首にぶら下げている。それでも忘れるときは忘れてきた。皆様お気を付けて。


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