理路雑然 /-164-
2020年09月12日(土)
特集記事
理路雑然
本屋の店頭に「サイコパス」の本が並ぶ。サイコパスとは心理学の用語で、精神異常者、精神病質者という。理性的な判断はできる反面、相手を思いやる情緒機能が極端に乏しい脳の特徴を持つ。そのため自分の利益や欲望、目的のためには、他人の気持ちや迷惑を考えず冷酷に行動する
特徴として、声が大きく口達者、表面的魅力、自己中心的、誇大妄想、不満を抑えられず激昂するなど。また狡猾で嘘つき、罪悪感の欠如、短気で衝動的、現実認識と長期的計画ができず、失敗の責任を認めないなど、常人の感覚からは違和感を覚える性格が共通する
日常では見分けにくいが、身の回りにも病的なサイコパスが多く潜んでいる。また男性が圧倒的に多い。先天的であり、脳の構造の欠陥や遺伝子異常が原因。似ているが、歪んだ家庭環境や社会生活に起因するものをソシオパスという サイコパスがなぜ今問題になっているのか。極端に犯罪にまでなった場合、普通の人はなぜそんな行動を起こしたのか、起こすことができたのかサッパリ理解できない。血を見ただけで卒倒する人が多い中、平気で刺したり火を放ったり暴走したり、子供や女性にも危害を加える。わけがわからない。本人なりの理由らしきものを口走ってもだれも理解できない。最後は裁判で判断能力の欠如で無罪とは到底納得出来ない
とはいっても、誰しもサイコパス的な要素は多少はある。芸能人や経営者、政治家に多い。プラスに働けばカリスマ的で人気者の素質でもある。本人が自覚し制御できればの話だが。