理路雑然 /-166-
2020年10月10日(土)
特集記事
理路雑然
秋になると季節の味が豊富で楽しみだ。中でもお気に入りは季節限定、岐阜中津川「すや」・「川上屋」の栗きんとん、茶巾絞り。素朴で甘過ぎない上品な味が絶妙だ。宇治茶と合う。値が張るのと賞味期限が短いのが難。持ち帰り土産には向かない。しかしすぐ食べてしまうので関係ないかも
我々のご先祖様も栗を食べていた。面白いのは自然の栗を採取していただけでないこと。縄文時代の青森県三内丸山遺跡には、集落の回りに栗の木を多く栽培していたことがわかっている。貯蔵穴には栗などの木の実が蓄えられていた。稲作が始まる前なので狩猟採取の縄文時代というイメージが変わってしまう。またどんぐりの貯蔵穴も各地の遺跡から見つかっている。アクを抜く技術があったのだ
長崎の田中旭栄堂の栗饅頭もいい。こちらは年中買えて手土産に向く。諏訪神社の拝殿にはいつもデカイ栗饅頭が奉納されている。あれはいったい誰が食べているのだろう。巫女さんの舞を見ながらいつもそう思う。天津甘栗も食べ出すと止まらない。本家「甘栗太郎」は東京四谷が本店
「栗より旨い十三里」というセリフを思い出した。焼き芋を売るときのキャッチフレーズ。栗(九里)より(四里)旨い十三里という洒落でさつまいものこと。上手い!明智光秀ゆかりの丹波(京都)福知山には、栗をさつまいもで包んだお菓子がある。九里足す十三里で二十二里(お値段以上ニトリ?)
甘党でもないのに何でこんなことばかり書いてるのだろう。書き始めたら止まらないから終わります。