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【年頭所感】

水産業の成長産業化に向け、漁港、漁場、漁村の整備を促進/長崎県・斎藤晃水産部長

2021年01月04日(月)

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人物

斎藤晃水産部長

 新たな年を迎えるにあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。


 皆様には、日頃から漁港、漁場、漁村の整備など水産行政に対しまして、多大なるご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症については収束が見通せない状況でありますが、今後とも感染拡大の防止対策をお願い申し上げます。


 さて、令和3年度は、新たな総合計画「長崎県総合計画チェンジ&チャレンジ2025」及び個別計画である次期「長崎県水産業振興基本計画」のスタートの年となります。「人(ひと)、産業(しごと)、地域(まち)」を柱とした重点的施策を積極的に推進し、力強い長崎県づくりを進めてまいります。


 本県の水産業は、漁業者の減少と高齢化、海洋環境の変化等による水産資源の変動や藻場の減少などにより依然として厳しい状況となっています。


 このような中、県では「長崎県水産業の振興のための漁港漁場整備の基本的な考え方」のもと、様々な事業に計画的かつ効果的に取り組んでおります。また、本県独自の「地域別施策展開計画」において地域ごとの重点的施策を整理し、各種施策を効率的に推進しております。


 具体的には、安全・安心な水産物の安定供給を図るための高度な衛生管理に対応した荷捌所や耐震を考慮した岸壁、養殖業の更なる生産拡大に対応するための防波堤や用地整備をはじめ、大規模災害に備えた防災減災対策や就労環境の改善対策など漁港整備を推進しています。また、漁場環境の改善を図るため、「長崎県藻場回復ビジョン」に基づく増殖場の整備や漁業者と連携した藻場回復への取組など、水産資源を育む漁場づくりを進めております。


 国においては、漁港漁場整備長期計画の着実な推進とともに、水産改革に即した水産業の成長産業化に向けた具体的施策の予算化を進めておりますが、本県水産業の成長産業化に向け、国の政策等を積極的に活用し、引き続き漁港、漁場、漁村の整備を促進してまいります。


 今後とも、水産物の生産・流通を支える漁港や豊かな漁場の整備、安全で快適な漁村の実現に向けて全力で取り組んでまいりますので、さらなるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


 結びに、皆様のより一層の飛躍とご健勝、ご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。


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