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【年頭所感】

県都として魅力と活気に満ちたまちづくりを/長崎振興局・濱野靖局長

2021年01月04日(月)

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人物

濱野靖長崎振興局長

 新年あけましておめでとうございます。


 皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。


 本年は、長崎県総合計画チャレンジ2020に代わり、新たな総合計画「長崎県総合計画チェンジ&チャレンジ2025」がスタートする年となります。長崎振興局といたしましても、これまでの、実績や成果をしっかりと検証するとともに、新たな目標のもと、長崎の県都として、魅力と活気に満ちたまちづくりを目指し各種事業に取り組んでまいります。


 道路事業では、交流人口の拡大や産業振興を支える西彼杵道路や長崎南環状線などの規格の高い道路の重点的な整備を行うとともに、安全・安心や快適な暮らしの実現の観点から、生活に密着した道路整備を計画的に進めております。このうち、長崎南環状線において、昨年9月から江川町の工事に着手したほか、本年3月には、長崎市南部地区の幹線道路である国道499号の栄上工区において、約60㍍の供用を予定しているところであります。今後も、引き続き、積極的な整備を図ってまいります。


 都市計画事業では、平成21年度から進めておりましたJR長崎本線連続立体交差事業が、昨年3月28日に一つの区切りを迎え、長崎駅から浦上駅間の在来線の運航が高架橋へ切り替るとともに、新しい駅が開業いたしました。引き続き、周辺の街路整備を進めるとともに、魅力あるまちなみと機能的な都市空間の創出を図ってまいります。


 港湾事業では、クルーズ客船が、新型コロナウイルス感染症の影響で長崎港に寄港できない状況が続いていますが、感染症対策等を講じた上で寄港の再開を目指していくこととしています。また、更なる受入体制の充実を図るため、引き続き松が枝岸壁の2バース化を推進してまいります。


 漁港事業では、長崎漁港三重地区で整備中である水産物高度衛生管理化施設建設に伴う既存岸壁の耐震改良を行っております。また、地域の幹線道路となっている臨港道路畝刈琴海線の整備を進めており、新畝刈トンネルは本年1月に供用を開始することとしております。また、台風災害等から住民の生命・財産を守るため、海岸高潮対策として形上海岸など5箇所の護岸等の整備を促進してまいります。


 防災面においては、昨年7月の豪雨、9月の台風による崖崩れなど多くの被害が発生し、改めて防災・減災対策の重要性を再認識したところであります。被災した道路、河川、海岸等の災害復旧を着実に実施するとともに、各分野の防災事業として、道路災害防除5箇所、治水対策4河川、砂防・急傾斜施設46箇所のハード対策のほか、ソフト対策として、浸水想定区域図の作成、土砂災害警戒区域等の指定などを進めてまいります。


 昨年は、世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延、集中豪雨、大型台風の襲来など、災禍に見舞われる中で、景気を支えるとともに、地域の守り手として、建設業が大いに貢献された年であったものと承知しております。目まぐるしく変化する環境の中でも、建設業界が継続的に発展していただけるよう、今後も取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続き皆様のご支援をよろしくお願いいたします。


 最後になりましたが、本年が皆様にとりまして実りある素晴らしい年となりますように祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。


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