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【年頭所感】

新たな基幹産業の創出と地域活性化につながる施策を/長崎振興局・木村勝己局長

2021年01月04日(月)

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人物

木山勝己県北振興局長

 新年明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。


 県では、今春から新たな総合計画をスタートさせ、人口減少や少子高齢化対策に引き続き取り組むとともに、新型コロナウイルス感染症の影響など新たな課題にも対処しながら、デジタルトランスフォーメーション促進の流れ等を踏まえ、AI・IoT・ロボット関連など、新たな基幹産業の創出に地域の皆様と思いを一つにして、地域の活性化につながる施策に取り組んでまいりたいと考えております。


 特定複合観光施設(IR)区域の整備につきましては、IR事業者を夏頃までに選定し、事業者とともに、国に申請する区域整備計画を作成するなど、今年は非常に重要な一年となります。今後とも県民の皆様のご意見を伺いながら、関係者の皆様と一層の連携を図り、九州・長崎IRの実現に全力を注いでまいります。


 IR誘致に伴う周辺道路の整備につきましては、施設開業に間に合うように、県道ハウステンボス線や南風崎停車場線の測量設計を進めております。また、IRが整備されるハウステンボスから近い佐世保港浦頭地区では、佐世保市においてクルーズ拠点港としての整備がなされており、観光周遊による交通量の増加対策として、一般国道202号(浦頭工区)の改良事業を推進し、地域の基盤となる社会資本の整備をすすめてまいります。


 国の事業として進められている西九州自動車道につきましては、「伊万里松浦道路」調川~松浦インター間が供用されるなど、着々と進捗しているところです。「松浦佐々道路」につきましても、1日も早い完成を目指し、関係市町と協力して県北振興局内に西九州道推進室を設置し、積極的に事業を進めており、令和2年度は重点的に多くの予算が配分されたことから、今後、より一層の進捗が図られるものと期待しております。


 この西九州自動車道の整備につきましては、アクセス道路の整備など、地域の利便性、快適性、安全性を高めるための道路整備も実施しており、地域間交流の促進や企業誘致など、地域経済の活性化に大いに寄与するものです。


 また、近年多発している集中豪雨や台風などの自然災害から人命財産を守るために、日野川、早岐川などの河川改修事業や佐世保市牧の地地区の地すべり対策事業、平戸市白石地区の災害関連緊急治山事業等のハード対策を進めるとともに、ソフト対策として土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等の指定を進め、「安全・安心なまちづくり」のために、しっかりと取り組んでまいります。


 このほか、海上輸送の拠点、水産業の基地となる港湾・漁港につきましては、利用者の利便性向上、安全確保、水産業従事者の就労環境改善のため、松島港、調川港、肥前大島港、小値賀漁港、舘浦漁港等で、浮桟橋の整備や老朽施設の改良、岸壁の耐震化などを推進してまいります。


 併せて昨年の台風で被災した平漁港や大島港などの施設の早期復旧にも努めてまいります。


 建設産業は地域経済を支え、雇用を創出し、社会資本の整備を担う重要な産業であります。今後とも建設産業に携わる皆様とともに、県北地域の更なる活性化のために、職員一同、全力で取り組んでまいりますので、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。


 最後になりましたが、皆様の今後益々のご発展とご健勝を心からお祈り申し上げます。


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