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【年頭所感】

活気あふれる島原半島目指し事業を推進/島原振興局・小林利之局長

2021年01月04日(月)

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人物

小林利之島原振興局長

 あけましておめでとうございます。


 皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。


 島原半島は、本県を代表する農業地帯であるとともに、魅力ある観光資源に恵まれた県内有数の観光地でもあります。島原振興局では、このような恵みを活かして、さらに国内外から人を呼び込み、賑わいにあふれ、農業や観光業などの地域産業が力強く発展し、若者から高齢者まで、住民が安心して生き生きと暮らす活気あふれる島原半島を目指し、事業を推進してまいります。


 まず、社会・経済活動や住民生活の基盤となる社会資本として、島原半島と長崎自動車道の諫早ICを結ぶ地域高規格道路「島原道路」の整備を重点的に進めており、これまでに計画延長約50㌔㍍のうち、全体の約38%にあたる19・1㌔㍍の供用がなされています。当振興局では、昨年新規事業化された「有明瑞穂バイパス」はじめ三つの工区において、早期完成に向けて整備を進めてまいります。


 また、国・県道の幹線道路整備については、時間短縮や走行性の円滑化を図るため、県道小浜北有馬線の「大亀~矢代工区」をはじめ、国道389号の「多比良バイパス」や「国見拡幅」、「坂上下拡幅」など、管内各地の道路改良等を実施しており、今後も、計画的な事業推進に努めてまいります。さらに、通学路の安全確保対策として管内3市において延長約5㌔㍍の歩道整備を行うほか、見通しの悪い区間の解消や舗装の補修、ガードレール等の安全施設の設置など、道路交通環境の改善を進めてまいります。


 さらに、港湾整備については、平成26年度から進めておりました口ノ津港の再整備事業において、昨年3月に新しいフェリー施設が供用を開始しております。引き続き、遊覧船用の浮桟橋の整備を進めており、令和3年度の事業完成に向け取り組んでまいります。


 農業農村整備については、現在、安定した農業経営を図るために農地の区画整理や畑地かんがい施設の整備等を行う農地の基盤整備を管内12地区で実施しております。令和3年度には、新たな整備地区として横田地区(雲仙市)を予定しており、引き続き、農地の基盤整備を促進してまいります。


 このほか、住民生活の安全・安心を確保するため、過去に大きな浸水被害を受けた島原港や小浜港において、海岸高潮対策事業を進めており、早期完成に努めてまいります。また、国道251号の小浜~口之津間の法面対策や落石対策、雲仙市での河川や砂防施設の整備、南島原市での地すべり対策、農村地域の防災減災対策として老朽化した農業用ため池の改修整備といったハード整備に加え、土砂災害防止法に基づく警戒区域の指定や、河川監視用カメラ・危機管理型水位計の活用など、ソフト対策も引き続き進めながら、しっかりと防災対策に取り組んでまいります。


 建設業は、住民の安全・安心の確保に必要不可欠であるとともに、地域の雇用や経済を支えていく重要な産業であります。建設業が持続的に発展できるよう、振興局といたしましても皆様とともに取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続き、ご協力をお願いいたします。


 結びに、本年が皆様にとりまして希望あふれる素晴らしい年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。


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