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【年頭所感】

社会経済活動の迅速な回復へ壱岐市と一体で取組/長崎県壱岐振興局・黒崎勇局長

2021年01月04日(月)

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人物

壱岐振興局黒﨑勇局長

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。


 皆様には、お健やかに新年をお迎えのことと存じます。


 壱岐島をはじめとする有人国境離島地域では、有人国境離島法による地域社会維持のための各種事業により、雇用の創出など人口減少対策に取り組んでおりますが、新型コロナウイルスの感染拡大により観光関連産業など多くの事業者が大打撃をうけました。今年は「新しい生活様式」による感染予防に取り組みながら、安全で安心な受入体制を整え、各種施策を有効活用し、社会経済活動の迅速な回復に向けて、壱岐市と一体となって取り組んでまいります。


 昨年は、7月豪雨や台風9号・10号により県内各地に大きな被害が生じるなど、近年の気候変動の影響が顕在化していることを実感した年でした。今後、自然災害の更なる頻発化・激甚化が心配されるなか、壱岐振興局においても、災害に強く、命を守る県土強靭化に向けた施設整備やソフト対策の推進に努めてまいります。


 河川砂防事業では、河川内の堆積土砂等の除去などの洪水対策や、浜田川砂防工事をはじめ、地すべり対策事業や急傾斜地崩壊対策事業などの土砂災害対策を継続して進め、住民の皆様方が安全で安心して暮らせるしまづくりに努めてまいります。


 道路事業では、地域の利便性・快適性・機能性を高めるための道路整備を継続して進めております。昨年より一般県道渡良浦初瀬線道路改良工事(坪触工区)の本格的工事着手を行っており、さらなる道路整備促進に努めてまいります。


 港湾漁港事業では、郷ノ浦港をはじめとする県管理の5港において、漁業従事者の就労環境改善のための施設整備を継続して推進していく他、来年度より、郷ノ浦港ジェットフォイル専用浮桟橋の整備を新規事業として着手するなど、さらなる港湾漁港整備促進に努めてまいります。


 農業農村整備事業では、農業の生産性の向上を図るための生産基盤整備として、郷ノ浦町木田地区の農地の基盤整備をはじめ、農業用ダムの揚水施設等の補修更新や、農道の整備を計画的に進めてまいります。また、島内において老朽化がみられる15箇所の農業用ため池の改修を計画的に進め、農村地域の安全・安心の確保に取り組んでまいります。


 治山事業では、保安林の機能強化を目的に、林地災害の復旧や予防を行う治山の整備に取り組んでまいります。


 結びに、本年の皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。


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