特集記事

【年頭所感】

ふるさと・五島を守る/五島市・野口市太郎市長

2021年01月04日(月)

特集記事

人物

野口市太郎五島市長

 新年、あけましておめでとうございます。


 健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。


 昨年は、新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの暮らしにも大きな影響がありました。


 五島市においても、市民の皆様には不要不急の外出自粛を、全国の皆様には「訪れないやさしさで島をお守りください」とお願いし、水際対策を講じるとともに、医療・検査体制の整備を図ってまいりました。


 併せて、人や物の移動制限や国内消費の低迷により落ち込んだ経済の回復、あるいは家計の負担軽減を図るため、売上げが大幅に減少した事業者への事業継続支援や2度にわたるプレミアム商品券の発行などを実施してまいりました。


 また、「国際ツバキ会議・全国椿サミット」や大型イベントである「五島長崎国際トライアスロン大会」、「夕やけマラソン大会」は中止を余儀なくされました。こうした中、感染防止対策を徹底しながら、昨年11月に、新たなイベントとして「絶景福江島マラニック大会」(マラソンとピクニックを組み合わせたスポーツ)を初めて開催しました。参加者も大変喜んでおられ、島の賑わいも少しずつ戻りつつあると感じております。


 大型事業に関しては、防災拠点機能を担う市役所庁舎の整備を進めており、昨年、本庁舎の建築・改築が完了しました。本年は、9月の竣工を目指して奈留支所庁舎の建替工事を進めてまいります。また、崎山沖の洋上風力発電ウィンドファーム事業(風車10基程度)については、事業実施者が決定され、いよいよ工事着手の段階に入ります。これまで準備を進めてきた新図書館建設についても、令和5年のオープンを目指して進めてまいります。


 五島市は、人口減少対策を市政の最重要課題と捉え、様々な施策を推進し、一昨年、転入者が転出者を33人上回り、人口の「社会増」を達成しました。昨年も、「コロナ禍」の中にあって、11月までの社会動態がプラス32人と、「2年連続社会増」の実現が期待できる状況であります。


 今後とも、「コロナからの復活」に向けた取組を推進するとともに、「社会増」の定着を図り、「自然減」対策についても、健康寿命の延伸、出会い・結婚・妊娠・出産・子育ての各段階に応じた支援を進めてまいります。


 本年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますよう心からお祈りし、新年のご挨拶といたします。


TOP