【年頭所感】
逆境に打ち克ち、共に希望ある未来を見据え前進!/一般社団法人長崎県建設業協会長崎支部長崎県建設業協会川島邦元支部長
2021年01月04日(月)
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令和3年の輝かしい新春を迎え、年頭のご挨拶を申し上げます。
皆様方には健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年は後にも先にも新型コロナウイルスに翻弄され感染防止対策に明け暮れた年でした。今年もまだこの状況が続くのか収束に向かうのか、経済・スポーツ・日常生活など様々な活動が見えない敵にこれ程までに大きなダメージや制約を受けるとは思ってもみなかったと、人生何が起こるかわからないと異口同音に唱えるところです。
特に旅行代理店や航空会社、ホテル等の観光・旅行業界をはじめ外食産業、治療に当たる医療現場等々いろんな所で働く皆様方が苦境に陥っているということで大変心痛めるところです。経済回復と感染対策のさじ加減は本当に難しいものだと感じております。
私共建設産業においては、一部海外から調達する二次製品や材料等に納期の未定や遅れがあったものの幸いに大きな影響を受けておりません。しかしながら、今後、令和3年度の建設投資はコロナの影響による設備投資の減退で縮小することが予想され予断を許さない状況にあります。ただ、他産業では建設産業以上にコロナの経済的影響に苦しむ方々がたくさんおられますので、1日も早い収束と力強い経済、以前の日常生活を取り戻せるよう心から祈念いたします。また、安全なワクチンが早期に普及し、東京オリンピックが予定どおり開催されコロナ禍の救世主になることを期待しております。
さて、建設業界においては、「新・担い手三法」の改正後、将来の担い手を確保し建設業の持続的発展を確保するため「働き方改革の促進」、「現場の生産性向上」、また毎年頻発する自然災害に対応するため「災害時の緊急対応強化」などに取り組んで参らねばなりません。厳しい目標ではありますが、希望ある未来の建設業を構築していくためには避けては通れない重要な課題であります。自助努力を重ね、また発注者のご支援ご協力をいただきながら将来の若い担い手を確保し、新たな建設業の発展に繋げて行けたらと思います。
また、自然災害では昨年も九州では7月豪雨で球磨川が氾濫し大きな被害を受けたところですが、長崎においても豪雨や台風で河川の護岸決壊、法面崩壊、道路陥没等の災害が発生し、私共長崎支部も災害応急対応に当っております。地域住民の安全・安心を確保するため、まさしく「地域の守り手」として活動して参る所存です。加えて、防災・減災・国土強靭化推進のため、これまで3ヵ年で実施した緊急対策が5ヵ年に延長されます。(5ヵ年加速化対策)事業規模が15兆円とのことで従来にも増して本対策の拡充が図られ、より一層の国民の安全安心と国土の保全に繋がるものと期待されます。
地元長崎では、駅前再開発など大型プロジェクトが佳境を迎えております。来年秋には長崎新幹線も暫定開業します。新しい長崎のまちの活性化に大いに期待するところです。
最後になりますが、一刻も早くコロナが収束し、今年一年、私共にとって明るい年になることを切に願うと共に、皆様にとっても幸多き年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のごあいさつと致します。