2020年県内企業完成工事高 合計金額、2期連続で増加 /当社調べ(2020年3月19日現在)
2020年04月29日(水)
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本紙では、2018年7月1日から19年6月30日までに決算期を迎えた県内建設企業の2カ年または3カ年の平均完成工事高についてまとめた。完成工事高合計金額は5605億5884万円で、前回集計分に比べ4・2%増。2期連続の増加となった。対象業者数については前回から47者減の2451者となった。
完工高合計金額の推移(グラフ参照)を見ると、減少傾向から15年、16年と2期連続で増加。17年、18年は再び減少となったものの、今回は4・2%の増加となり2期連続で増加となった。対象業者数については減少傾向が続いている。
工種別に完工高合計額を見ると、主要5工種(土木一式、建築一式、管、電気、ほ装)では、電気を除く4工種で増加。電気は今回微減だったものの4期連続で減少している。
主要5工種以外では、24工種中17工種で増加。特に▽鋼構造物(17・3%増)▽消防施設(21・3%増)▽タイル・レンガ・ブロック(19・0%増)▽左官(36・0%増)▽解体(31・0%増)―は2桁の増加となった。このほか、「塗装」や「水道施設」はプラスが続いており、「板金」や「大工」についてはマイナス傾向となっている。
県の主観点は、前回と同じく21項目で算定した。
「総合の部」トップは㈱谷川建設 1~5位は3期連続で同順位
本紙がまとめた県内建設企業の完成工事高のうち、「総合の部」5億円以上の企業は228社で、合計金額は3206億9684万円。前回集計分と比べると企業数が10社増(46%増)、合計金額が144億7251万円増(47%増)だった。企業数、合計金額ともに2期連続の増加となった。
完工高5億円以上の業者数の推移を見ると、2004年集計では321者で、その後右肩下がりで減少し、14年には197者となり200者を割り込んだ。その後は200者を超えて推移し、今回は228者で2期連続の増加となったが、04年と比べると290%減少している。
上位10社を見ると、1位が㈱谷川建設(長崎市)で166億5733万円。2位は協和機電工業㈱(長崎市)で113億8249万円、3位に㈱上滝(長崎市)で108億1682万円、4位には㈱西海建設(長崎市)で106億9885万円、5位が㈱梅村組(佐世保市)67億5420万円となった。1~5位は3期連続で同じ順位となっている。
6~10位は、6位・㈱堀内組(佐世保市)、7位・星野建設㈱(島原市)、8位・吉川建設㈱(諫早市)、9位・宅島建設㈱(雲仙市)、10位・㈱森美工務店(長崎市)。7位の星野建設㈱が前回集計分より一つ順位を上げた。