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『本県水産業の益々の発展へ』 /(一社)長崎県漁場整備開発協会・柴田久直会長

2022年01月04日(火)

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人物

 

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 私ども長崎県漁場整備開発協会は昭和四十九年に発足以来、NPOナガサキシーパラネットは平成二十年に設立以来、長崎県をはじめ関係機関・関係団体等と連携しながら、本県の豊かな漁場づくりと藻場回復のため、各種事業や活動に鋭意取り組んでおります。


 一昨年の一般社団法人化に伴い、「浜の声を漁場整備に活かす」を基本方針の柱として、漁業協同組合への聞取りなどを積極的に行いながら活動を強化するとともに、正会員のご加入とともに、漁場整備に関係する石材組合、魚礁メーカー、水産土木団体にも賛助会員としてご加入していただくなど、組織の強化も行っております。


 しかしながら、昨年も新型コロナ感染症に伴い、中止や延期を余儀なくされた行事がいくつかありました。そうした中、毎年実施の技術研修会は、コロナ対策も含め、初めてオンライン方式を導入し会場との併行開催を行い、離島や遠隔地の会員にもご参加いただきました。これからは、withコロナの対応もしっかりとりながら、各種の行事や活動を充実させていきたいと考えております。


 今後の水産業を鑑みますと、新型コロナに伴う悪影響への対策、水産資源の回復と持続的利用の対策、水温上昇等による漁場環境の変化への対応、さらに海洋プラスチック問題への対応等を含むSDGsへの取組が、喫緊かつ重要性を増している課題と考えております。


 このため、これら課題を踏まえ昨年も水産庁と長崎県等に対して要望と意見交換を行い、前向きなご回答をいただいております。また、現在の国の「漁港漁場整備長期計画」及び本県の「漁場整備の事業計画」は、本年度で終了するため、来年からの新たな次期計画を策定中ですが、本県水産業の浮揚にかかる重要な政策となります。


 私ども協会及びシーパラネットは、本県の豊かな漁場づくりと水産業振興のため、上記の諸課題及びこれら次期計画に対応した取組を、産学官民一体となって積極的に推進していく所存であります。
 本県水産業の益々のご繁栄をご祈念いたしまして、年頭のご挨拶にさせていただきます。


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