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『住民が安心して生き生きと暮らす島原半島を目指して』 /島原振興局・小村利之局長

2022年01月04日(火)

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 あけましておめでとうございます。謹んで、新春のお慶びを申し上げます。
 昨年は、雲仙岳で総雨量が1000㍉㍍を超える大雨に見舞われ、半島内の各地で災害が発生する中、建設業の皆様には、3名の尊い命が奪われた雲仙温泉小地獄地区での救助活動をはじめ、国県道や河川等の災害応急工事にご尽力を賜り、深く感謝申し上げます。


 特に甚大な災害を受けた雲仙温泉街の古湯地区・小地獄地区と、南島原市南有馬町の大抜地区では、治山・地すべり対策事業として応急対策工事、自動観測(警報)システムの構築に取り組んでまいりましたが、本年4月を目途に、恒久対策に着手するなど、早期復旧に努めてまいりますので、引き続きご協力をお願いいたします。


 さて、島原半島は、本県を代表する農業地帯であるとともに、魅力ある観光資源に恵まれた県内有数の観光地でもあります。島原振興局では、このような地域の特性を活かして、さらに国内外から人を呼び込み、賑わいにあふれ、農業や観光業などの地域産業が力強く発展し、若者から高齢者まで、住民が安心して生き生きと暮らす活気あふれる島原半島を目指し、事業を推進してまいります。


 力強い産業づくりを支え、住民の安全安心を確保するための社会資本の整備として、島原半島と長崎自動車道の諫早ICを結ぶ地域高規格道路「島原道路」については、「出平有明バイパス」「有明瑞穂バイパス」「瑞穂吾妻バイパス」として管内の全線が事業化されており、早期完成に向けて事業の推進を図るとともに、県道小浜北有馬線の「大亀~矢代工区」や国道389号の「多比良バイパス」などの道路改良を進めてまいります。


 また、島原港において、令和4年度の事業完成を目指して、高速船の大型化に対応した浮桟橋の整備を進めるほか、農地の基盤整備についても、現在実施している12地区に加え、令和4年度には新たな整備地区として、中原・寺中地区(島原市)を予定しており、引き続き、事業の推進に取り組んでまいります。


 建設業は、災害などの有事の際の対応や、地域振興に必要なインフラ整備に欠くことのできない産業です。今後とも、建設業が持続的に発展できるよう、振興局といたしましても、皆様とともに取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続き、ご協力をお願いいたします。


 結びに、本年が皆様にとりまして希望あふれる素晴らしい年となり、皆様とともに慶びを分かち合えることを祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。


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