『変貌を遂げる長崎の街並みと新しい時代』 /長崎県建設業協会長崎支部・川島邦元支部長
2022年01月04日(火)
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令和4年の輝かしい新春を迎え、年頭のご挨拶を申し上げます。
皆様方には健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
ご承知のとおり、昨年の正月も引き続き新型コロナに翻弄され続けておりましたが、その後ワクチン接種率が高まってきた仲秋頃より感染状況が改善に向かい、各種規制も緩和され少しずつ経済活動が動き始めてきました。特にこれまでの消費低迷、経済停滞を何とか挽回すべく観光旅行業・イベント業界、外飲食産業等では活動を再開し、消費者のリベンジ消費も徐々に進んでいるようです。しかしながら依然コロナ禍自体は続いており、当たり前の日常生活が当たり前にできないことの不自由さを常々痛感させられておりますが、ただ当たり前の考え方や感覚・尺度は時代や世情とともに変わっていくものであり、現況においてはまた新たな変異株も出現し、もはや暫くはこれが当たり前の時代(withコロナ)になりそうです。
さて、近年長崎では、100年に一度と言われる街の大変革が進んでおります。中心市街地では新幹線開業に向けて長崎駅前の再開発を中心とする駅前整備事業、駅関連ビル、ハイグレードホテル、コンベンション&交流拠点施設、長崎スタジアムシティプロジェクト、市新庁舎、新大工町商業施設再開発等々、既に昨秋竣工開業を迎えた事業もありますが、まだまだ大方の事業が鋭意進捗中であります。今後再び見込まれる大型クルーズ船の寄港に向けては松が枝国際観光ふ頭の2バース化が予定されております。また、長崎への車でのアクセスの利便性として高速道路や日見バイパスの完全4車線化が進みました。ざっとこれだけの見事な器を整え、これから長崎の新しい100年の時代に入っていきます。以前から言われている西の果てのデメリットを主張する根拠もなくなりつつあります。魅力ある施設とおもてなしの心、そしてアクセスの利便性で如何に集客を図って行くか、既存の歴史ある施設等も含めこれだけある財産をどのように生かせるかを長崎人みんなで考え、国際観光都市として相応しい近未来の郷土長崎の振興・発展に繋げて行きましょう。私共地元建設業界も微力ながらこのような長崎の新しいまちづくりに携わらせていただきましたが、これからの新時代に向け長崎人の一員としてサポートできるものはサポートし、提言すべきは提言をして参る所存です。それぞれの立場の皆様方が力を結集し、これら立派な器の活かし方を考え、次世代へ誇れる長崎を伝承していくためにオール長崎で今後のまちづくりに取り組んで参りましょう。
最後になりますが、今年一年、私共業界にとって明るい年になることを切に願うと共に、皆様にとっても幸多き年、実り多き年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のごあいさつと致します。