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『離島振興を支える社会基盤整備の推進』 /五島振興局局長・松尾信哉

2022年01月04日(火)

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人物

 

 新年あけましておめでとうございます。健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
 現在、五島振興局では平成29年4月に施行された「有人国境離島法」に基づき、基幹産業である第一次産業をはじめ観光業や商工業など様々な分野に対し事業拡大への支援を行うとともに若者の島内定着を促進するための取組みを進めています。
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 また観光業に目を向けますと、世界文化遺産である「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」、西海国立公園の豊かな自然や五島の新鮮な農水産物を生かした滞在型観光の推進など、五島をさらに魅力ある観光地にするための取組みを行っております。


 これら取組みを着実に進め効果を発揮するために、建設業の担う役割は重要であり、道路、河川・砂防、港湾・漁港などの社会資本、また農林水産業を支える農地など生産基盤について、今後も引き続き次のような事業を推進してまいります。


 最初に土木部門ですが、道路事業においては地域に暮らす人々の生活や産業また観光業を支える重要な社会基盤整備として、あるいは生活道路や通学路など歩行者を含めた利用者の安全・安心を確保するため、主要地方道福江富江線、主要地方道福江空港線、主要地方道有川新魚目線、ならびに一般国道384号において道路改良工事を、また主要地方道富江岐宿線、主要地方道上五島空港線においては交通安全施設等整備工事などの事業を進めてまいります。 河川・砂防事業においては、豪雨による浸水被害あるいは土砂災害から流域で暮らす人々の暮らしと命を守るため、後の川や釣道川において河川改修工事を、また後川、中尾川においては砂防ダム建設などの事業を進めてまいります。


 港湾・漁港事業においては、地域の防災拠点としての港湾機能の充実、あるいは港湾を利用する船舶や背後住民の安全・安心な生活を守るため、また定置網やマグロ養殖業等漁業を支援するための漁港施設整備として、有川港社会資本整備総合交付金工事や玉ノ浦港海岸高潮工事、また荒川漁港水産生産基盤整備工事などの事業を進めてまいります。


 次に農林水産部門についてですが、農村整備事業としては農業の担い手確保のための生産基盤整備として久賀地区、寺脇地区において県営農地整備事業等の区画整理事業、また農林業・農山村の暮らしを支える環境整備として富江地区、岐宿地区においてため池整備事業などを進めてまいります。
 林務関係事業においては、渓流による山腹の浸食・森林の崩壊を防ぐため、治山ダムや法枠工などによる治山事業を進めてまいります。


 このコロナ禍におきましても建設業は、社会基盤を維持・整備するための役割を継続することが不可欠であり、以上に掲げる公共事業を着実に進め、五島地域の皆様の安全・安心な暮らしを守り地域経済や雇用を支えるものとして、今後も大変重要な役割を果たしていくものと考えており、建設業に携わる皆様のより一層のご活躍を期待しております。
 最後になりましたが、本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう心からお祈りし、新年のご挨拶といたします。


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