『農地の基盤整備事業は生産基盤強化の根幹』 ／長崎県農林部・綾香直芳部長

　明けましておめでとうございます。
　皆様には健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
　また、日頃から農地や森林の整備など、本県農林施策の推進にご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

　本県の農林業は、安全・安心な農林産物の安定供給はもとより、県土の有効活用、関連産業を含む就業機会の創出などの役割を果たす重要な基幹産業となっており、農林公共工事は農林業及び農山村地域を支える重要な施策でありますが、今日の農林業を取り巻く情勢は、農林業従事者の高齢化や担い手不足などに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う消費や価格に対する影響や、豪雨や台風などの自然災害が頻発化・激甚化など大変厳しい状況が続いております。 

 
　このような中、県といたしましては、令和３年度からの本県農林業・農山村の目指す姿と方向性を示した「第３期ながさき農林業・農山村活性化計画」に基づいて、「若者から『選ばれる』、魅力ある農林業・暮らしやすい農山村の実現」を目指し、農林業の生産性向上等により産地の維持・拡大を実現する「産地対策」と、多様な担い手が活躍し、支えあう持続可能な集落を実現する「集落対策」を車の両輪として各種施策を展開しているところです。

　特に農地の基盤整備事業は、生産基盤強化の根幹であり、産地の維持・拡大、集落の維持・活性化に必要な対策であることから、継続して事業を推進するために必要となる予算の確保に努めるとともに、新規整備地区の掘り起こしにも市町と連携のうえ取り組んでまいります。

　また、防災対策につきましても、防災重点農業用ため池等の補強対策のほか治山分野における山腹崩壊対策や落石・流木対策等にも引き続き取り組むこととしておりますので、皆様のご協力をお願いいたします。

　さらに、鳥インフルエンザ等の家畜伝染病にかかる防疫対策につきましては、飼養衛生管理基準遵守の指導を徹底するとともに、万一発生した場合の初動防疫についても万全を期してまいりますので、引き続きご協力をよろしくお願いいたします。
　結びに、本年が皆様にとって素晴らしい年となりますことを祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。