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『命を守る県土強靭化に向け施設整備』 /壱岐振興局・黒﨑勇局長

2022年01月04日(火)

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人物

 

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 皆様には、お健やかに新年をお迎えのことと存じます。


 昨年は、8月豪雨により県内では土砂災害による死者が出るなど、大きな被害が発生した年でした。近年、気候変動の影響が顕在化しており、自然災害の更なる頻発化・激甚化が心配されるなか、壱岐振興局においても、災害に強く、命を守る県土強靭化に向けた施設整備やソフト対策を推進してまいります。


 河川砂防事業では、河川内の堆積土砂等の除去などの洪水対策や、浜田川砂防工事をはじめ、地すべり対策事業や急傾斜地崩壊対策事業などの土砂災害対策を継続して進め、住民の皆様方が安全で安心して暮らせるしまづくりに努めてまいります。
 道路事業では、地域の利便性・快適性・機能性を高めるための道路整備を継続して進めており、来年度より一般県道渡良浦初瀬線道路改良工事(坪触工区)のトンネル工事に着手するなど、国・県道網の一層の整備に努めてまいります。


 港湾漁港事業では、郷ノ浦港をはじめとする県管理の5港において、安定的な海上輸送活動の確保や漁業従事者の就労環境改善のための施設整備を継続して進めており、印通寺港の岸壁整備の早期事業化など、更なる整備に努めてまいります。


 農業農村整備事業では、農業の生産性の向上を図るための生産基盤整備として、郷ノ浦町木田地区の農地中間管理事業を活用した基盤整備をはじめ、農業用ダムの揚水施設等の補修更新や、農道の整備を計画的に進めてまいります。また、島内において老朽化が著しい農業用ため池の改修を計画的に進め、農村地域の安全・安心の確保に取り組んでまいります。
 治山事業では、保安林の機能強化を目的に、林地災害の復旧や予防を行う治山の整備に取り組んでまいります。


 また、壱岐島をはじめとする有人国境離島地域では、有人国境離島法による地域社会維持のため、雇用創出に係る事業などの各種事業による人口減少対策に取り組んでおりますが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、島内経済は大きな影響を受けました。未だ感染収束は見通せない状況にありますが、地域経済の活性化に向けて、引き続き、皆さまが安心して県内の飲食店を利用できるよう「ながさきコロナ対策飲食店認証制度」の普及拡大に努めるとともに、各種施策を有効活用し、雇用創出や交流人口の拡大等に壱岐市と一体となって取り組んでまいります。
 結びに、本年の皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。


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