『ポストコロナの地方創生に向けて』/五島市長 野口市太郎
2022年01月04日(火)
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新年あけましておめでとうございます。
心新たに輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されてから2年、様々な活動の自粛や、経済活動の低迷など、市民生活と地域経済の両面に深刻な影響を及ぼしました。一方で、昨年は新型コロナウイルス感染症対策の切り札とされるワクチン接種が開始され、五島市においても、12月から実施している3回目のワクチン接種を計画的に進め、感染拡大防止対策を徹底してまいります。
ポストコロナを見据え、五島市では、社会経済活動の回復、あるいは活性化に向け取組を進めています。昨年6月に国から選定された洋上風力発電の整備促進区域(五島市沖)で国内初となる浮体式による洋上ウィンドファームが建設されることになり、ゼロカーボンシティの早期実現を目指してまいります。
大地に刻まれた魅力ある五島列島の記憶を未来につなぐため取り組んでいるジオパーク認定の結果が今年一月に出る予定となっており、今夏には、そのジオサイト関連の自然景観を眺望できる鐙瀬に高級感溢れるホテルがオープンします。また、本年後期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の舞台に東大阪と五島列島が選ばれました。五島の魅力ある歴史、自然環境、景観や食文化などの観光資源を強みに、新たな観光需要を創出し、裾野の広い観光産業をより一層推進してまいります。
まちづくりの拠点を整備するため、令和2年1月、災害時の拠点施設としての機能を備えた市役所新庁舎が完成し、昨年11月には、奈留支所の新庁舎建設に併せて観光拠点となる奈留島世界遺産ガイダンスセンターを併設しました。また、来年4月の開館を目指し、現在、知と学びの情報拠点となる図書館を建設しています。
今後は、公民館等のコミュニティ拠点としての機能を有する各支所の建設・改修に順次、取り組んでまいります。
コロナ禍において、まだまだ予断を許さない状況が続いていますが、一日も早い終息を願いつつ、皆様にとって、この一年が喜びの多い年になりますことをお祈り申し上げて新年のご挨拶といたします。