地域貢献

21年度手づくり郷土賞伝達式/小浜温泉57「ジャカランダで子ども達が誇れるふるさとづくり」/九州地整・藤巻局長「深く感銘受けた」

2022年03月30日(水)

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小浜温泉57の鵜殿代表

式典後、関係者らがジャカランダを記念植樹

 

 地域づくりの優れた取り組みを表彰する「2021年度手づくり郷土賞」の伝達式が24日に執り行われ、県内から一般部門で受賞した小浜温泉57(鵜殿勝代表)に対し、国土交通省九州地方整備局が認定証等を手渡した。


 同賞は、地域の個性・魅力を創出し、良質な社会資本およびそれと関わりを持つ優れた地域活動を募集・発掘し、これらを全国に紹介することで個性溢れ活力ある郷土づくりに資することを目的としている。1986年度に創設された国土交通大臣表彰制度で、今回で36回目。今年度は、全国から一般部門27件・大賞部門3件の応募があり、その中から一般部門12件・大賞部門1件を選定した。


 小浜温泉57は〝ジャカランダで子ども達が誇れるふるさとづくり〟が高く評価された。2006年から国道57号を含む小浜温泉街周辺の道路環境美化活動を開始。青紫の花を咲かせるジャカランダの植樹を09年から始め、「ジャカランダ通り」として地域活性化に貢献してきた。現在では約500本が育ち、花が咲く6月のジャカランダフェスタには約1万人が訪れるという。


 雲仙市小浜公会堂で行われた伝達式には、長崎河川国道事務所や雲仙市などの関係者らも出席し、同団体の長年の活動と受賞を称えた。九州地方整備局の藤巻浩之局長は、鵜殿代表へ認定証と記念品を手渡した後、「地元小学生とのジャカランダ植樹を通じて、その子たちと木の成長を重ね、育ったふるさとを大切に思う心と次世代を育んでこられたこと、沿道環境の整備に深く感銘を受けた」と感謝。「私ども、国道57号を管理する立場として車を安全に通すことも大事だが、地域の人々にも愛される57号で在り続けたい」と引き続きの協力を求めた。

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 あいさつに立った小浜温泉57の鵜殿代表は、長年、活動を支えてきた関係者へ深く感謝した上で、「現在は、9月に黄色い花をつける種類に挑戦しており、今後もこれらの販売も含め取り組んでいく。引き続きの協力をお願いしたい」と述べた。


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