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理路雑然―199―

2022年06月18日(土)

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 テレビや新聞に使われる言葉に頭がパンクしている▼今読んでいる紙面には、ソリューション、リソース、コンセプト、アシスト、ガイダンス、エビデンス、トランスフォーメーション、ミレニアム、ガバナンス、コンテンツ、デバイス、サプライチェーン、アドバンス、ブランディング、アプリケーション、ファンディング、レジリエンス、ガイダンス、ピークアウト、スタートアップ、ファンダメンタルズ、シェアリングなどなどきりがない▼おおよその意味がわかるものもあるが、いちいち辞書で確かめてはいない。また辞書にある意味と違う使われ方もある▼新型コロナに見舞われてからは続々と新語や造語が出てきた。クラスター、パンデミック、スティホーム、ワーケーション、オーバーシュート、テレワーク、ソーシャルディスタンス、エッセンシャルワーカー、ロックダウンなど聞き慣れない言葉が感染爆発している▼専門家と言われる人がそんな言葉を平気で使うと、わかったふりして聞くしかない。日本語で言った方がわかりやすい言葉も多いのだけども。漢字交じりの日本語の利点は初めて見る言葉でも、なんとなく意味がわかることにある▼しかしこれらカタカナ文字を日本語に置き換えればいいわけではない。逆にわかりにくいことにもなる。新しい意味のものはそのままがいいようだ。それに漢字の熟語を連ねた言葉は分かりにくい。お役所言葉は正確を期すため一般の人には硬くて難解だ。普通の言葉に翻訳する必要がある。言語は生き物、新しい言葉はゆっくり馴染んでいくのを待つしかない。


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