地域貢献

大久保市長が活動に感謝/諫早市造園建設業協会が種の保存・増殖に成功/諫早ショウブ株分けに市民約380人

2022年07月08日(金)

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集まった市民へ挨拶する八江会長

大久保市長(左)が来場者へ配布

整理券を貰おうと長蛇の列

今年5月末の諫早公園の様子(提供:諫早市)

 諫早市造園建設業協会(八江一弘会長、八江グリーンポート㈱)は6日、諫早市役所前の芝生広場で諫早ショウブ株分け会を開催した。当日は、市民約380人、自治会等51団体が来場。同市の大久保潔重市長が活動に感謝するとともに、協会と一緒となって来場者へショウブを手渡した。


 同協会は、「諫早」を冠した植物の種の保存と増殖を目的に、2013年から取り組みを開始。市立諫早小学校(仲沖町)の学校田の一画で増殖に成功し、3年を目途に株分けを行っている。これまで2回の株分けで、諫早公園や旧郷土史料館跡地などに植付け。3回目となる今回は、諫早公園のショウブを株分けし、約3300株(市民400人分、51団体分)を準備した。


 主催者を代表して挨拶に立った八江会長は、多くの来場と諫早市の協力に感謝を述べた上で、「諫早ショウブは、本市出身で芥川賞作家である野呂邦暢氏の〝諫早菖蒲日記〟でも有名な花。ただ、近年では見られる場所が限られており、諫早市の協力を得て種の保存と増殖を図ってきた。活動開始から8年弱、ようやく市民の皆様へ株分けを出来るまでになり、今後は皆様のお力もお借りしながら市全域にこのショウブが広がっていくことを願っている」と話した。


 続けて、大久保市長も「かつては市内の多くの場所で見ることができたが、数の減少により名前すら知らない方も増えている現状。しかし、諫早市造園建設業協会のご尽力により、少しずつ市内で綺麗な姿を見ることができている。どうか大事に育てていただき、青紫の花で暑さを癒す取り組みとして繋がっていってほしい」と願った。


 その後、整理券1番から順に配布。大久保市長が一人一人に丁寧に手渡すとともに、家庭での育て方を記した紙も配布し活動への協力を仰いだ。本紙取材に応じた整理券1番の市民は、「諫早ショウブは綺麗な花が咲くので大好き。以前、自宅でも育てていたがなくなってしまったため、市報で株分け会を知り楽しみで8時50分から並んだ。仲沖町のショウブも毎年見に行っており、これからもいろんなところで見れるのを楽しみにしている」と喜びを語った。


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