『人は話し方が９割』　永松　茂久／すばる舎

　営業マン向けでもなければ、プレゼンテーションのコツを題材にしたものでもない。「大切なことを適切なタイミングで話せる人になりたい」「思っていることを正直に言えない」「沈黙の時間が怖い」などといったリアルな悩みを解決してくれる一冊である。著者が提案する方法のひとつは、「苦手な人との対話を避け、好きな人と話す時間を増やす」ことによって、コミュニケーションが上達する好循環を作り出すというものだ。好きな人と会話すれば、会話が弾む。その結果、徐々に自信がつき、「話しづらいな」「苦手だな」と感じることが減り、より多くの人と話せるようになる。本書で取り上げられるのは、特別なシーンにおける話し方ではない。上司や家族、友人などといった身近な人たちとのコミュニケーションを円滑にするコツだ。その理由は、人前でプレゼンテーションする機会はそう多くないが、日常的なコミュニケーションは1日に何度も繰り返すものだから。

永松　茂久／すばる舎

1,400円+税

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2021年年間に続き2期連続で総合1位、ビジネス書部門でも、2020年年間、2021年上半期、2021年年間に続き、4期連続で1位になりました