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高校生ものづくりコンテスト九州大会 /未来の技術者が熱戦!! /電気工事部門で最優秀賞に船山健さん(長崎工業高校2年)

2022年08月23日(火)

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電気工事部門最優秀賞の長崎工業高等学校電子工学科2年船山健さん

長崎工業顧問の久保主任実習助手

電気工事部門の廣渡審査委員

測量部門の川﨑審査委員長

 高校生ものづくりコンテスト九州大会が7月9~10日、長崎県内の4会場で開催された。各会場では県予選を勝ち抜いた選手たちが静かに闘志を燃やし熱戦が繰り広げられた。このうち、旋盤作業、電気工事、電子回路組立、測量の4部門は大村工業高等学校を会場に行われた。


 長崎県勢の活躍を見てみると、電気工事部門には、長崎県代表として長崎工業高等学校電子工学科2年の船山健さんが出場した。


 競技の結果、船山さんが最優秀賞に輝いた。


 船山さんは、「競技開始直後は緊張しノックアウトミスしてしまったが、県大会でも同じようなミスをした経験があったため上手く立ち直れた。もう少し図面をきちんと確認しておけばよかった」と大会を振り返り、「今後、全国大会に向けて繰り返し練習し、優勝を目指す」と力強く語ってくれた。顧問の久保憲一主任実習助手は、船山さんについて「素直で癖がなく指導しやすいが、少し作業が粗いため、丁寧に作業して欲しい」とし、全国大会までの課題として「もう一度基本に戻って、細かい基礎技術をしっかり練習し、全国大会へ挑む」と話した。


 同部門を審査した㈱九電工九電工アカデミー課の廣渡和樹技能五輪チーム主任は「時間減点や動作不良もなく、採点表に沿って採点したら、順位が付いた。ボックス内に取り込む電線がパネル面と平行になっていないなど完璧に出来上がった選手はいなかったので、今後しっかり注意して練習して欲しい」と講評し、生徒の頑張りを労った。


 測量部門には、長崎県代表で鹿町工業高等学校チーム(竹崎智さん(3) /木寺太樹さん(3)/上田琳さん(2))が出場。外業は、湿度も高い炎天下の中、熱中症に配慮しながら行われた。内業を終え、競技の結果、大分県代表の佐伯豊南高等学校チームが最優秀賞に輝いた。長崎県勢は入賞を逃した。


 鹿町工業高等学校チーム顧問の豊村洋文教諭は、「九州大会前の練習で思うようなタイムや精度が出ず、本番でも気持ちが焦って万全の態勢で挑めなかった」と語った。


 同部門を審査した(一社)長崎県測量設計コンサルタンツ協会(安部清美会長)の川﨑守審査委員長は講評の中で「県大会を勝ち抜いてきた精鋭だけあって正確に早く作業していた。測量は一人ではできないため、皆が協力しないと成立しない。最優秀賞に輝いた佐伯豊南高等学校チームは作業と思いやりの両方が優れていた。全国大会に向けてさらなる鍛錬を積んで全国制覇を目指して欲しい」とエールを送った。さらに武士道の一説〝もし、何かをしようとすれば、それを成すための最善の方法があるはず。その方法とは、最も無駄がなく、最も有利なやり方である〟を紹介し締めくくった。


 今回最優秀賞に輝いた選手たちは、11月に北信越ブロックで開催される全国大会に出場する。


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