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【寄稿】夢に向かって!!悔いのない人生を生きる(第5回/全5回)

2023年01月31日(火)

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 初めてこの国を訪れたのは45年前25歳の時。当時はまだ戒厳令が発動され、夜間12時以降は外出禁止であった。バイクで韓国内を走る計画に、家族はもちろん、周囲も猛反対であった。


 韓国語はもちろん話せず、標識はチンプンカンプンで、しかも運転は荒く恐ろしい限り。板門店を目指したが、一般車両は行けない事がわかり、イムジン河とハンガンが交流する烏頭山統一展望台(オドゥサンとういつてんぼうだい)を目指す。


 国境線には何十㌔にも及ぶ鉄条網と見張り台、それにサーチライトがある。川向うは北朝鮮でアパート群が見える。イムジン河水清しとはいかず、暗く濁り干潟が見える河である。もの悲しい哀愁を帯びたイムジン河。全長273㌔で上流はもちろん北朝鮮。悲劇の歴史を持った殺風景な国境の町である。が、不思議な事に周囲には数軒のラブホテルがある。いったい誰が利用するのか?二度と行きたいとは思わないが、人生貴重な経験の連続であった。=完=


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