優秀賞「命を守る仕事」 ／長崎工業高等学校建築科3年・山口留奈

地元長崎で設計事務所を立ち上げたい

　私の自宅は、くつろげるように暖色系の照明にしたり、キッチンから家の中を見渡せるようにするなど、家族の事を大切に考えたものでした。そんな家で育ったせいか、設計に興味を持ち、高校は建築科に入学しました。

　ですが、高校の実際の授業では足場を組んだり、軸組を作るような作業が中心でした。これらの作業では、安全を徹底しなければ、自分や一緒に作業する仲間、さらには住む人まで危険になる、大きな責任と集中が伴う大変仕事なんだと痛感しました。だからこそ、建築業に一層魅力を感じ、尊敬したことを作文に記しました。自分では特別なことを書いたつもりではなかったので、優秀賞に選ばれて嬉しかったです。

　卒業後は、高校であまり学ぶ機会がなかった意匠設計を勉強するために長崎総合科学大学工学部工学科の建築学コースに進学することにしました。

　将来は建築士の資格を取って、地元長崎で設計事務所を立ち上げ、景観や暮らしなどの面から長崎のまちをより良くしてきたいです。