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【連載コラム】海辺の街から ~第16回:自分にできる“ちょっとした配慮《外国人材・第3回》~

2025年07月30日(水)

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海辺の街から

松岡いずみ氏

 ある現場で、書類の記入がうまくいかず、困っていたベトナム人の実習生がいました。横で見ていた職人さんが「これ、こっちに書けばよかけん」とそっと教えると、ほっとした顔で「アリガトウ」と笑っていました。


 こんな“ちょっとした気づかい”が、現場では本当に大事です。 「日本語わからないかな?」と思ったら、漢字をひらがなに直したり、図で説明したりするだけでも助けになります。また、昼休みに少し話しかけることで、距離がぐっと縮まることもあります。


 外国人は、はじめは緊張しています。でも、こちらから笑顔を見せたり、わかりやすく話したりすれば、安心してくれるんです。それが、事故を防ぎ、現場の雰囲気をよくすることにもつながります。日本人でもそれは同じですね。


 「特別な支援」じゃなくて、「ちょっとした気づかい」で十分なんですよ。一緒に働く仲間として、できることをひとつずつやっていきましょう。 


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