人手不足に挑む県内建設業『事例にみる外国人材受入れの実態と工夫』/①東興産業㈱
2025年08月20日(水)
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■東興産業㈱
~お互いの文化を尊重・理解し、連携向上~
《企業側の声》
〇受け入れている外国人材
フィリピンから技能実習2号4人。
〇受け入れ目的
建設業界への入職者数の減少を見据え、労働力とするため。
〇受け入れて良かったこと
社員のコミュニケーションや安全意識の向上、現場の整理整頓に繋がった。社内全体の福利厚生が改善された。
〇困ったこと
手続きに半年以上要することに加え、経費が掛かる。
〇外国人材の住まい
本社近くの介護施設を取得し、リフォームし実習生専用の社員寮としている。
〇外国人材に快適に働いてもらうための工夫
住居を個室化し、プライベート空間を確保。WiーFi環境を整備。
〇現在働いている外国人材に期待すること
引き続き、弊社で働いてもらいたい。できれば日本に帰化し正社員になってほしい。
〇外国人材の受け入れを検討している企業へ一言
実習生とコミュニケーションを取ることに尽きる。共に成長するというスタンスで、お互いの文化を尊重・理解すること。
《外国人材の声》
〇来日の動機
日本の友人から話を聞いて、日本で働きたいと思った。日本は安心してお金を稼げる。
〇日本の働き方や建設業の印象
日本の現場は安心して働ける。
〇楽しいこと
バスケットボールなどのスポーツ観戦や酒を飲むこと。
〇困っていること
日本語が難しい。フィリピンの調味料がなかなか手に入らない。近くにスーパーもないので買い物が不便。
〇困った際の対応策
基本的に世話人の香川賢治土木部長に連絡。重度の相談事などは、通訳兼相談役(日本在住のフィリピン人)に相談している。
〇今後の(将来)予定・展望
日本が安心して働け、給料も高いので、今後も長く働きたい。将来は家族も一緒に日本に呼びたい。別の実習生は、帰国し、家族と暮らす。